来年2018年用の交通安全年間スローガン

来年2018年用の交通安全年間スローガンが発表されています。
スローガン募集事業は全日本交通安全協会と毎日新聞社が主催。

スローガンそれぞれにコメントさせていただきました。(◆印)

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【最優秀作・内閣総理大臣賞】

ぶつかるよ ながら運転 じこのもと <一般部門A>(同乗者含む運転者向け)
  ◆本当に、ながら運転はやめてもらいたいです。
   こうして全国的なスローガンにしなければならないくらい、
   ながら運転ははびこってしまっているわけですね。
  
行けるはず まだ渡れるは もう危険 <一般部門B>(歩行者・自転車向け)
  ◆行動の前に「判断」を。その際には「待てる」余裕がほしいものです。
   それにしても、クルマ社会で歩行者・自転車が求められる「緊張」
   を感じる作です。

自転車は 車といっしょ 左側 <こども部門>(小・中学生向け)
  ◆自転車は「車両」であり、「車両を運転する」という意識が必要です。
   端的に左側通行が基本であることを指摘した作なのでしょうが、
   「車といっしょ」という語に幼さを感じて、何やら不憫に思います。
   自転車運転は甘くはありません。
   ともあれ、まずは道路の左側通行実践から。

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【優秀作・内閣府特命担当大臣賞】

一杯で 消える未来と 消せぬ罪
  ◆重たい言葉です。
   どうか事後に、この句を繰り返すことになりませんように。
   飲食店の壁に貼っておくといいですね。

危ないよ スマホじゃなくて 周り見て
  ◆通行するときは、スマホは手に持たず、
   まずしっかりと、スマホをポケットやバッグにしまいましょう。
   スマホを使う時は、安全な場所に停止してから。
   スマホか通行か、どっちらか片方にしましょう。

よくみせて ちいさなきみの おおきなて
  ◆これは誰に向けた言葉ですか?
   「小さな幼児」に向けているようで、
   しかしこの句を心にしなければならないのは運転者です。

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【優秀作・警察庁長官賞】

ハイビーム 上手に使って 事故防止
  ◆本当に、上手に使ってほしいものです。
   ハイビームに照らされて目が眩む思いをしている
   歩行者や自転車のことを、忘れないで運転してください。
   安全に効果があるのは、ハイビームを照射することより
   スピードを抑えることです。

反射材 自分をアピール 防ぐ事故
  ◆まだ、死にたくはないですから。
   年輪を感じさせる落ち着いたファッションなんて、
   夕闇に沈んでしまい危ないですよね。
   まだまだ負けられません。
   なりふりかまわず、反射材ビカビカでいきましょう!

良いお手本 なれる自分が カッコイイ
  ◆子どもは「まじめ」です。
   本当は、手本にならなければならないのは大人です。
   しかし、大人が頼りにならなくなった時、子どもは起ち上がります。
   しっかりと未来を見据えて、いい大人になろうと決意した君は、
   本当にかっこいいです。

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【優秀作・文部科学大臣賞】

とうげこう おしゃべりはみだし あぶないよ
  ◆子どもは「まじめ」です。
   きちんと並んで黙々と、学校をめざして歩いていくのですね。
   おじさんが小学生の頃は、通学路に色々な面白い事がありました。
   キーキーおしゃべりして、ゲラゲラ笑って行きました。
   鬼ごっこしたり、じゃんけんしたりしながら行きました。
   振り回すのに丁度いい木の枝が落ちていないかと、
   探しながら行きました。
   おじさんたちは楽しい思いをしたのに、
   君たちはただ歩かせてしまって、ごめんなさい。

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交通安全年間スローガン (毎日新聞2017年11月25日 東京朝刊)
https://mainichi.jp/articles/20171125/ddm/012/040/060000c








posted by tomi at 05:45Comment(0)日記(雑感)

貧困な魂が自動車というボディを得ると…

最近の事件に因んで、毎日新聞の10月17日付け「余録」を読んでみます。
余録「ロード・レイジ」は直訳すれば「路上の逆上」で…
https://mainichi.jp/articles/20171017/ddm/001/070/112000c

 「ロード・レイジ」は直訳すれば「路上の逆上」で、米国では自動車のドライバーをたけり狂わせる憤怒をいうらしい。ヴァンダービルト著「となりの車線はなぜスイスイ進むのか?」(早川書房)で知った▲歩いている時は紳士的なグーフィーが車を運転するや攻撃的で危険な性格に一変するのは70年近く前のディズニーアニメである。後ろからあおられた時、無理な割り込みをされた時、カッと頭に血がのぼる経験は誰しもお持ちだろう▲「現代人はサイボーグなのだ」とは米社会学者カッツの言葉という。グーフィーのアニメがいうように車という鎧(よろい)をまとって一体化する。鎧の中で匿名化した自我は普段の抑制から解き放たれ、怒りを招く他者に攻撃的になっていく▲そうだとしても、こんなひどい話は聞いたことがない。高速道路の追い越し車線で他の車の進路を阻んで止めさせ、追突死亡事故を招いた疑いで男が逮捕された先日のニュースだ。こちらは全身凶器と化したサイボーグというべきか▲男はパーキングエリアでの不正駐車を被害者に注意されたのに怒って高速道路でつきまとい、この挙に及んだという。以前にも他の車への低速での進路妨害をくり返しているから、まさに人車一体のいやがらせの常習者だったらしい▲むちゃな運転に迷惑しても怒りは抑えた方がよさそうだが、こんな手合い相手ではどうしようもない。無法運転や暴力は警察に通報し、ドライブレコーダーなどでの自衛も考えたいロード・レイジ対策である。


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貧困な魂が自動車というボディを得ると、凶暴なサイボーグと化す。
昨日も山手通り松濤あたりで、やたらクラクションを鳴らし続けて前車を威嚇する自動車を目撃しました。(いったい何がしたいのでしょう?) こんなことが実は日常的らしいのです。
しかし「凶暴」でなくとも、クルマに乗っているがために本来の人間としての視点を失っているのではないかと自らを疑ってみることは、すべてのドライバーにお願いしたいと思います。
自転車乗りもまた、自戒を保ちたいところです。

posted by tomi at 05:11Comment(0)日記(雑感)

昨年の交通事故死者が67年ぶりに4000人を下回り・・・

こういう考えの人が世の中に少なくないのでしょう。
一つの考えるよすがとして読んでみましょう。

日本経済新聞2017年1月6日付け「春秋」
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO11372950W7A100C1MM8000/
 「輪タク全盛」と、物の本にある。1949年、つまり終戦から4年後の話だ。自転車に急ごしらえの座席をつないで客を運ぶ銀輪タクシーが道にあふれ、この年、全国で1万3000台にのぼったという(「昭和・平成家庭史年表」)。焼け跡を走り回ったのだろう。
▼昨年の交通事故死者が67年ぶりに4000人を下回り、そんな時代と同じ水準にまで戻ったそうだ。輪タクゆきかう戦後まもないころとは比較にならぬ交通事情なのに、そこまで犠牲者を減らせたのだから驚くほかない。警察や行政が地道な努力を重ね、人々がルールをきちんと守ってたどり着いた「1949年」である。
▼もっともこの統計からは、いまの世の中の別の顔もうかがえる。死者数の半分以上は65歳以上の高齢者で、これまでで最多の割合だ。背景にはむろん、高齢者人口の増加があろう。それに事故死の減少そのものが、クルマ離れと関係があるのかもしれない。若者が減り、教習所だって生徒を集めるのに苦労する昨今なのだ。
▼輪タク全盛の49年は自動車が急増しはじめた年だと、冒頭にあげた年表にある。交通死もこのころから高度成長期を経て増え続け、交通戦争と呼ばれる深刻な事態に至った。その敵をどうにか抑え込んできた日本社会だが、いまはまた新たな戦争に向き合っている。少子高齢化と人口減――この敵に打ち勝たねばならない。


このコラム執筆者はもっともらしい事を述べながら、実はある思考傾向を露呈しています。
◆自身でも「比較にならぬ交通事情」と言っています。「そこまで犠牲者を減らせた」というのはまったく数の上での匹敵でしかないのです。しかしあえて「輪タク」をも持ち出して、読者に回帰するべくもない時代に再会したような錯覚を与える、あざといレトリックです。
◆「驚くほかない」とは、コラム執筆者が認識する現状交通環境ではもっと多くの犠牲者があって当然という意識の裏返しです。またそれは一つの社会的メリットには代償があるという、犠牲を前提とした社会構造を追認する姿勢でもあります。
◆「警察や行政が地道な努力を重ね」→クルマ社会にあっては自動車メーカー責任が不問にされていること、交通システムの根本的欠陥が放置されているなどの事実を、私たちは知っています。
◆「人々がルールをきちんと守って」→きちんと守っていたら、死ななくても済んだ交通死者では?
◆文脈から、交通死が戦争並みだという認識はコラム執筆者にあるようです。しかし交通死が「数」でしかない彼の関心は、コラムの後半では「新たな戦争」へ向かっています。まるで「こっちの戦線はすでに見通しがついた! 次はあちらの戦線に兵力を向けよ!」と号令する将軍様みたいです。コラム執筆者のマクロな目は、交通死者をすでに過去に置き去っているのでしょうか。

posted by tomi at 07:24Comment(0)日記(雑感)

毎日新聞・柳田邦男の深呼吸「安全文化が不在の重大事」

毎日新聞掲載のコラム「柳田邦男の深呼吸」(2016/06/25)をご紹介します。

東京電力による炉心溶融隠蔽という事例から、「組織事故」という概念を説いています。
それはそれで勉強になりましたが、クルマ社会における自動車による被害を考えると、「社会事故」「社会災害」と言うべきレベルになっていると思われます。

(以下の画像資料はクリックしていくと拡大して見ることができます。)
20160625yanagita-mainichi.jpg


posted by tomi at 21:14Comment(0)日記(雑感)

毎日新聞「柳田邦男の深呼吸」から

毎日新聞掲載の柳田邦男さんのコラム「柳田邦男の深呼吸」(2016/01/23)をご紹介します。
いったいこの国はどうなっているのだと感じてしまう昨今の事故・事件。
柳田氏はその根底に、価値観の倒錯現象を呈する「日本病」の蔓延を指摘します。
一番大切なはずの「命」に立ち返る「2.5人称の視点」とは…

(以下の画像資料はクリックしていくと拡大して見ることができます。)
20160123yanagita.jpg