ゾーン30導入で交通事故2割減

警察庁が「ゾーン30」の導入について施策成果を発表しました。
ゾーン30は、通学路など生活道路での歩行者の安全を守るため、車の最高速度を時速30キロに規制するものですが、発表によると、整備後の交通事故は整備前より2割減っており、警察庁は今後も整備を進めるとのことです。
ゾーン30に効果があるのなら、やらないよりはやっていただいた方が宜しいと思います。また、交通安全の効果はどんどん上げていただきたいと思います。

ゾーン「30」というのは、「事故時の速度が30キロを超えると歩行者側の死亡率が急増する」という知見から、時速30キロを規制値としているわけです。
しかし、私の歩行者としての体感から言うと、身近を自動車が時速30キロで通れば十分脅威を感じます。
「30」の根拠にしている研究でも、30キロより20キロの方がさらに事故死亡率は低い(半減する)のです。べつに30で線を引かなければならない理由はありません。歩行者にとっては20キロで規制した方がより安全なのです。
「30」で事故が2割減るのなら、「20」なら5割減るかもしれません。

それに、発表によるとゾーン30での実勢平均速度は下がったとは言っても30キロ超となっています。
死亡率が急増するとされる目安の「30」で規制しても、実勢速度はそれを超えているのです。
本当に自動車の速度を30キロ以下に抑えたいのならば、時速20キロを規制値にすると、やっとちょうどいい実勢速度が実現するのではないでしょうか。

また、このゾーン30という施策は単独で行なわれているわけではありません。
一方では、一般道の最高速度規制の点検・見直しを行い、2014~16年度にかけて2610区間(計5000キロ)で最高速度の引き上げが行なわれています。
全体的には「速度規制にメリハリをつける」という方針のもとに実施されているのです。
そうしてみると、速度規制値というのは自動車の利便に配慮して「高め」に設定しようとする傾向があるようです。

歩行者の立場からは、より歩行者本位の自動車速度規制を実施するよう望みます。

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「ゾーン30」導入、交通事故2割減
2017年12月7日 朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASKD6566NKD6UTIL02K.html

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通学路など生活道路での歩行者の安全を守るため、車の最高速度を時速30キロに規制する「ゾーン30」の導入効果を警察庁がまとめ、7日発表した。2016年度末までの6年間で全国3105カ所で整備。車の走行速度は3キロ近く抑えられ、整備後の交通事故は整備前より2割減った。警察庁は今後も整備を進める。
 警察庁は、11年度から15年度までに整備された2490カ所について、前後1年間の人身事故の件数を調べた。整備前は5414件だったのに対し、整備後は4144件と23・5%減少。死亡・重傷事故でみると、整備後は273件と整備前の373件と比べて26・8%少なかった。死亡事故は7件減って11件だった。この間の全国での人身事故件数は平均1割減で、導入によって事故が減った状況がうかがえる。
 また、埼玉県と京都府内の「ゾーン30」202カ所で整備前後の車の平均速度を比べたところ、32キロと2・9キロ下がった。道路に段差をつけるなど物理的に速度を抑える対策が施された場所では、4・2キロ抑えられた。警察庁の担当者は「段差などを設置すれば、さらなる事故減少が期待できる」と分析する。
 だが、16年度末までに整備された「ゾーン30」のうち、物理的な対策が施されたのは、道路を管理する自治体の予算などの事情もあり、全体の4%。警察庁は今後、自治体に対策を促す方針だ。
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 〈ゾーン30〉 主に幹線道路からの「抜け道」として生活道路を猛スピードで走る車から歩行者を守るため、特定の区域内で車の最高速度を時速30キロに抑える取り組み。一部地域では緩やかな段差をつけたり、道幅を狭くするポールを設けたりするなど、速度を抑えるための物理的な対策も施されている。警察庁は2011年、16年度末までに3037カ所に整備するよう全国の警察に指示。同年度末までに目標を超える3105カ所に整備された。17年度内にさらに約300カ所で整備される見込み。

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2610区間で引き上げ=一般道の最高速度-警察庁
2017年8月3日 時事通信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017080300404

 全国の警察が2014~16年度にかけて一般道の最高速度規制の点検・見直しを行い、2610区間(計5000キロ)で最高速度の引き上げを決定したことが3日、警察庁のまとめで分かった。対象路線の25.9%に上り、74.1%は現状維持だった。速度規制の見直しは09年度に現行基準になって以降、09~11年度と12~13年度に続き3回目。
 規制速度が40、50キロの路線のうち、規制速度に比べ実際の車の走行速度が20キロ以上速い路線など、各都道府県警が抽出した8006区間(計1万9337キロ)を対象に見直しを行った。
 見直しで最高速度が引き上げられた場合は、必要に応じて路面をわざと盛り上げて段差を作り、ドライバーに注意を促す法定外表示や、「通学路」の補助標識を設置するなどの安全対策を実施。引き上げ済みの2336区間を分析したところ、10%で実際の走行速度が以前より上昇し、15%は低下した。75%は変化がなかった。
 引き上げ前後1年間の事故件数が比較できた1244区間全体では、事故数増加の傾向は見られなかった。しかし、一部区間については事故数が増えているため、警察庁は今後、要因を分析して対策を取る方針。

posted by tomi at 06:39Comment(0)ゾーン30

日本では信号機のない横断歩道で車が止まらない!

朝日新聞の紙面に、日本在住の英国人の方の投稿「【私の視点】横断歩道のルール 止まらぬ車、戸惑う外国人」(2017年11月9日)が載り、その後読者からの意見募集等が行なわれています。
双方の言い分を掲載しており、取材はまだ続くようです。

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信号機ない横断歩道 車が止まる英国、止まらない日本
2017年12月17日 朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASKDF5WK6KDFUPQJ00K.html


 英国出身で日本に長く住む人の指摘に、日ごろうやむやにしていたことを突きつけられた思いです。今回は朝日新聞に載った投稿をもとに、みなさんと考えます。日本では信号機のない横断歩道で歩行者が待っていても、車は止まってくれない。これはみなさんの実感に近いですか? そして、解決すべき大きな問題なのでしょうか?
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朝日新聞フォーラム「横断歩道、止まらない?」
(意見募集中)
http://www.asahi.com/opinion/forum/061/

posted by tomi at 06:08Comment(2)横断歩道

押しボタン式信号の横断歩道にて

押しボタン式信号のある横断歩道です。
道路を渡ろうと信号のボタンを押したところ、なかなか信号が変わりません。
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その間、道路の自動車は何台も走り抜けていきます。
いったいどれだけの時間待ったのだろうかと、再度ボタンを押して時間を計ってみると、信号が変わるまで40秒でした。
ふだん交差点で自動式の交互に変わる信号機では、60秒くらいは待つのが当たり前のようで、「交互」ということが分かっていることもあり、わりと平気で待っていられます。
ところが押しボタン式では、「さあ渡ろう」と能動的にボタンを押すので、当方の期待もあるものですから、信号機が反応するまでの時間が長く感じられてしまうのでしょうか。
押しボタン式の横断歩道では、常態は自動車側に通行を譲っていて、自動車はずーっと流れているのですから、歩行者が渡るときくらいすぐに渡らせたらいいのではないか、とも思います。
ボタンを押してすぐに自動車側の信号が「黄」に変わるのでは、何か支障があるでしょうか。
何だか、渡るためにボタンを押したつもりが、じつは待たされるためにボタンを押さされているような気がしてくるのでした。
posted by tomi at 06:46Comment(0)横断歩道

トロント市で自転車レーンの駐車違反を取り締まる駐車執行官

ご紹介するのは、カナダ・トロント市で、主に自転車レーンの駐車違反を取り締まる駐車執行官が活動しているというレポートです。
かつてトロント市では、自転車レーンへの駐車違反に対し、警察が対処しているとは思えない状態でした。そこで一人の警察官が、主に自転車レーンを巡回して取り締まる駐車執行官、トロント警察初のバイクレーンPEOとして活動しようと起ちあがったということです。
さて、ここで考えたいのは、日本の違法駐車取り締まりは何を目的に行なわれているか、ということです。
違法駐車があると、自動車の円滑な通行が妨げられるから?
「歩行者・自転車の通行を保護するため」という明確な目的意識を持った違法駐車取り締まりは、行なわれているでしょうか?

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「市民の声がダイレクトに届く」
2017年8月6日 サイクルロード ~自転車への道
http://blog.cycleroad.com/archives/52109139.html

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posted by tomi at 06:00Comment(0)関連ニュース

東京駅から歩こう。―JR東京駅の「丸の内駅前広場」完成―

「歩く」関連情報の紹介です。

このほど完成したJR東京駅の「丸の内駅前広場」は約1万8700平方メートルのうち、中央部分の6500平方メートルが歩行者専用のスペースだそうです。
東京駅から歩こう。

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JR東京駅 新・東京の顔、お披露目
毎日新聞 2017年12月8日
https://mainichi.jp/articles/20171208/ddm/012/040/084000c

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 JR東京駅の「丸の内駅前広場」(東京都千代田区)のリニューアル工事が終わり、丸の内駅舎内にある「東京ステーションホテル」で7日、完成式典が開かれた。広場は3年あまりの工事を経て、都市景観に配慮したデザインになった。2020年東京五輪・パラリンピックを前に、国重要文化財に指定されている赤れんがの駅舎と共に、東京の新たな顔になる。

 広場は約1万8700平方メートルのうち、中央部分の6500平方メートルが歩行者専用のスペース。ケヤキや桜、モミジを植えて四季を感じられるようにした。広場から皇居に続く「行幸通り」と同じ御影(みかげ)石を使い、白を基調にしたデザインで一体性を持たせた。南北2カ所は「交通広場」としてタクシーの待機場所やバス停などを集約した。

 式典には、天皇、皇后両陛下や安倍晋三首相、東京都の小池百合子知事ら約50人が出席。安倍首相は「新しい玄関口が、日本の新たなおもてなしの拠点としての役割をしっかり果たし、次の世代に引き継がれることを期待する」とあいさつした。